真実と善と美

 日常の中で、見たり聞いたりした事について書いています。

苗場の思い出と今。

 4年振りに苗場スキー場へ行って、色々懐かしかったり変わったなぁって思いました。
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 子どもにスキーをやらせたくて、初滑りを苗場のパンダルマンスキースクールに託しました。

 パンダルマンスキースクールは屋内でレッスンが出来るんですが、会場はかつてプリンスホテルの屋内プールがあった場所です。
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 20年前の高校1年生の頃からか20歳過ぎまで毎年苗場のホテルで住み込みアルバイトをやっていましたが、当時はプリンスホテル内のプールでは何でか分からないけどハイレグのお姉様がプールサイドでおやすみ遊ばしておられたのを垣間見ながら「何故苗場でプール?」と思ったもんです。

 まさかあのプールがこんな形に変身するとは思いませんでした。


 プリンスホテル内を少し歩いて見て、大分老朽化したなぁと感じました。ホテル入り口のタイルは剥がれっぱなしだし、トイレは臭うし、その周辺も臭うし、ホテル塔屋に設けられたデジタル時計は点灯してるのかしていないのか分からない程劣化してる。全体的に建物が古くなりました。

 ここ数年の苗場は斜陽の様です。
 
リフト待ちは少なくなりました。駐車場の車も少ないです。

稼働するリフトも少ないです。
 
とにかく人が少なくなりました。


 20年前の苗場はバブルが弾けたとはいえ、まだまだ盛り上がっていました。
 年末年始など入場者数が多い時は、入場制限がなされ、中には渋滞にハマって辿り着けず、泣く泣く帰りの渋滞の列に並ぶというような事もあったようです。今でもそんな事はあるんでしょうか?

 苗場上空を堤会長らしき方がヘリで旋回して御降臨されていた事もあったようです。

 スキーとボードのレンタルショップを任されていたのですが、ボードもスキーも飛ぶように貸し出されていました。商品が足りずに、他のレンタルショップの商品を提供頂いた事も何度もあります。



 しかしながら苗場はいつも新しい事にチャレンジしているようです。行く度に色んなものが変わっているのは少なくともチャレンジしている証拠です。

 プリンスホテルのW杯ロッヂの方を中心に何度もリニューアルされて、苗場に行く度に刷新されていました。自分の中で苗場は常に変化し続けるというイメージが定着しています。

 プリンスホテルは老朽化して、新しい事をやるには大規模な方向転換をしなければならないと思います。
 あの巨大な施設は維持するには大きすぎますよね。
 苗場プリンスホテルがどの様に変化して行くか楽しみです。

 ところで、本当に住み込みアルバイトは楽しかったなぁ。

 高校生の頃は昼間バイトして夜はナイターに出かけました。時間が勿体無くてエプロンのまま滑ったもんです。
 ナンパもしたし、色んな知り合いや友達ができるなど、出会いが沢山ありました。
 専門学生の頃は車を手に入れたので、行く頻度が増えました。週末バイトしながら、学校の課題を持ち込んでホテルの物置で勉強した覚えもあります。

 豪雪の日、朝3時から雪かきをしました。その時のシベリアで抑留され生還したおじいちゃんの除雪根性は凄かったです。

 バイト仲間がファミリーのようになって、仲間が帰る時泣きながらバスを見送った事もありました。

 青春時代を過ごした苗場、社会人になってからもちょくちょく訪れていましたが、今日4年振りに、そして初めて子どもを連れて行きました。

元気を失った苗場を観るのはさみしい感じがするけど、ふとゲレンデを見上げると何一つ変わらない物がありました。

 それは、筍山と山々を渡る風。

きっと苗場がオープンした当時から変わらないのだと思います。

時代が移り変わっても、この先も変わらないでしょう。

きっと自分と子どは違う苗場、同じ筍山を見るんだろうなぁ。