10月一杯かけて武道授業を実施しておるのですが、今年度全ての授業を終わりました。
準備から実施に至るまで、市教委の皆さん、体育教諭の先生方、養護教諭の先生方、多くの市役所職員の皆さん、シルバー人材センターの皆さん、スクールバスの運転手の皆さん、他多くの方々に支えられて授業を行うことが出来ました。
大変ありがたいと思います。
授業の時間はとても少なく、限られた時間の中で兵法をお教えする事は、大変難しい課題です。
いささかお話が長くなることが多々ありましたが、いずれのお話も大変貴重なお話です。
剣は、天地の大道を二人相対して所作で表すものです。
兵法の目的は、心にも身体にも自在を得る事です。
生徒の皆さんにとってこの授業との出会いは、新鮮でインパクトがあり、この先の人生において役に立つ事でしょう。
この期間中は弟子である私にとっても大変有意義な稽古でありました。
生徒達に教えると同時に自らを顧みる機会となりました。
本来ならば免許皆伝を授かった者でなければ、人に剣術を教えてはいけないのです。なぜならば、何百年と変化せずに伝わってきた貴重な教えが、生半可な理解と技術で勝手な解釈をし、変化させてしまわないようにするためです。
私は仮免許をもらって、師匠の監督の下でお教えしているようなものです。
ですから半人前の私にとっても稽古の時間なのです。
生徒さんたちは、聞き慣れない言葉が沢山登場したり、全く経験の無い動きを習ったり、なかなか大変な授業であったと思いますが、それでも一生懸命に話を聞いてくれて、前向きに授業を受けてくれました。
生徒一人一人に「ありがとうございました。」と言いました。
本当に有り難いことだと想います。
この武道授業に多くのエネルギーが注がれている訳ですが、すぐに形として効果が現れるものではありません。中学生の生徒達への未来への投資だと思ってやっていました。
同時に授業は私自身に新たな気づきと精度の向上をもたらしてくれました。
とても疲れましたが、ワクワクするような清々しい楽しい期間でありました。
本当にありがとうございました。