真実と善と美

 日常の中で、見たり聞いたりした事について書いています。

「やればできる」のメカニズム 薪ストーブをお考えの皆様へ



 「やればできる」
偉人、有名人がよくそう言いますね。とにかくやってみる事、動き出す事、それが大事と。
 確かに大きな事を成し遂げる人や、様々な事にチャレンジしている人は行動力があって、不断のやる気を維持していますよね。

 でも、やりたい事やチャレンジしてみたい事があるけど、なかなか腰が上がらなかったり、ほんの少しの勇気が無かったりして、自己啓発本ばかり読んだり、「検討する」と言う言葉に逃げてなかなか進まなかったりする事ありませんか?

 私はそういう部分があり、チャレンジしてみたい事があっても、なかなか勇気が出せなかったりする事があります。

 ところで、築3年になる我が家には薪ストーブがあります。
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 住居を新築するにあたり、薪ストーブは前々から憧れでしたので導入を決めていました。薪ストーブのあるリビングのビジュアルイメージはあったのですが、

どういう手間が必要なのか?
薪はどれほど必要なのか?
保管場所は?
薪はどこから供給するか?
壁や床の耐火処理は?
ご近所に煙りでご迷惑かけないか?

その他薪ストーブを導入するにあたり必要な事や薪の調達にかかるコストなど、実は全然考えていませんでした。

 薪ストーブの販売店さんから、図面を見てもらって適当な大きさで適当な機能のストーブを選んでもらって、なんとなくここだろって場所に設置してもらいました。
 今振り返ると信じられない人任せです。
 
 そんな軽い気持ちで薪ストーブの導入に走り出したのです。

 家が完成してストーブに初火入れをし、そこで初めて「え!?薪ってそんなに使うの?どこから手に入れるの?どこに片付けておくの?」などの問題が自分の中で大噴出しました。

 それからSNSの薪ストーブのコミュニティーに加入し、他の薪ストーブユーザーさんや、プロにアドバイスを請いながら薪集めに奔走しました。
 必要な情報を掻き集め、それらは自然と頭に入り、その都度その都度に必要な道具を揃え、ストーブの操作も他のユーザーの意見を聞きながら勉強しました。
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 不思議な事に、その時間はとても楽しかったです。積み重なる課題に追い立てられるというストレスはありませんでした。
 
 一年過ぎる毎に前よりも効率と生産性を高める工夫を繰り返す事で、年々薪仕事が楽になってきました。

 今でもそうですが、積み重なる薪を見たり、薪ストーブに火を入れる時はテンションが上がります。

 私の場合、薪ストーブのノウハウは薪ストーブを設置してから覚えました。
 しかし、こうして順調に薪ストーブライフを満喫しています。
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 もし、薪ストーブを導入する前に、上記の様々な課題を考えていたら、もしかしたら面倒くさくて導入を断念していたかもしれません。

 薪ストーブの導入を検討している全ての人には、とりあえず薪ストーブを買ってしまえば、自然と必要な物事が身に付いてくるという事を申し上げたいと思います。

 様々な問題が後から出てくることはもちろんで、それらを一つ一つクリアしていくこともまた一種の薪ストーブライフです。


 最初に戻りますが、多くの偉人、有名人が「やればできる」というような事を言います。

 私は薪ストーブを導入したいと思い、とにかく先ずはスタートさせて色々な問題を乗り越えて念願の薪ストーブライフを満喫しています。
 これは正しく「やればできる」というような思い切った決断で物事を始めた結果です。

 最近このことに気づいて「あぁ、俺もやればできるじゃん」と自信が湧いてきました。


 興味のある事や、気になることがありつつも、理由をつけてやらなかったり、諦めたり、先延ばしにしたりしていることが色々あって、そんな不甲斐ない自分を奮い立たせようと、自己啓発本や哲学本などの、自分を高める、或いは自分のこれからを考えるという類の本ばかり読んでいましたが、この間本屋さんでフラフラしながら気づいたのは、その様な本のコーナーはサラーっと一べつして、雑誌や専門書コーナーでウロウロする自分がいたのです。

 自分に行動を促すより、何か面白そうな事を探す向きに変わったのです。

 薪ストーブを導入すると共に手に入れた自信がそうさせているのだと思います。

 何事もとりあえずやり始めれば、必要なインプットは自然と手に入るという事が分かりました。
 逆にインプット先行では何も始まらないという事も分かりました。


 まぁ、とはいえどもまだまだ何かを始めない言い訳を探す自分がまだいるわけですが、実体験を通して、小さな自信がついた事はとても大きな喜びです。