幼少の頃からやっているスキーですが、子どもが生まれてから少し足が遠のいています。でも、今月は二週続けてスキーに行ってきました。
最初は子どもを連れて出かけて、ジュニアのスクールに入れて自分だけ少し滑ってきました。2回目は子どもを家に残して自分だけスクールに入ってきました。
やっぱり人に教えてもらうって効率がいいですね。2時間のレッスンでしたが、その間に教えてもらった事は、今後スキーの自主トレーニングをやる上でしばらく良いネタになります。
自分の滑りに気を配りながら滑ってると、全身の神経と頭がフル回転で働いているのを実感します。
脳は基本的にリアクションしか取れないそうですが、スキーをやっていると、次々と雪面状況や環境が変わる中、外から身体へかかる力が目まぐるしく変化して、それらを身体のあらゆる部分で感じ取って、頭を通して身体をコントロールするという、とても多くの情報を汲み取って処理する作業を行っています。
しかも斜面を滑り降りているので、その作業は絶えず続きます。
マラソンや競泳、モトクロスなど他にも同じ様な状況になる競技などがありますが、同じ様に頭と身体がフル回転になってると思います。
こうした競技等は運動能力を効率良く高めると思います。
この様な環境に浸かっていると、ゆっくりとした運動でも身体と頭は瞬時に感覚を捉えて修正をする事が出来ます剣術や太極拳をやっていてそう感じます。
以前、このブログの中でも書いたのですが、
http://kentaros0113.hatenablog.com/entry/2014/02/04/120717
運動の中でもとりわけ大切なのは、理想と実態のズレを感知するセンサー(感覚)が大事なんだと思います。
理想とのズレを感知さえ出来れば、練習によって修正する事が出来るわけです。
このズレがわからないままだと、何を練習したらいいか分からないし、役に立たない練習を繰り返していることになったりするわけです。
スポーツなどの練習の様子を見ていると、たまに反復練習信仰の様なものを垣間見ますが…ゴニョゴニョ……
ズレを自覚するには自らの感覚に頼るか、第三者的目線で発見するかの方法があります。第三者的目線とは、機械を使ったり先生に見てもらったりしてズレを発見する方法の事です。
人間の感覚は幼少期にしか鍛えることが出来ないので限界があります。その補完として第三者的目線が必要になってきます。
したがって、自分一人で取り組むだけでなく、人に教えてもらったり動画を撮影したりする事でより高みに向かう事が出来ます。
それにしても、やはり自分自身の感覚がベースになるわけですから、感覚を鍛えたり、研ぎ澄ます事は何よりも有効です。
自分の感覚を研ぎ澄まして自分自身を感じ取るという体験は、幼少期に体験させることで、運動能力は格段に養えると思います。そして大人であっても、本来自分自身が持っている運動能力を余すことなく覚醒させると思います。
人間には色んな感覚器官がありますが、運動のみならず日常のあらゆる場面において、自分の感覚を研ぎ澄まして物事にあたることで、自分の隠れた才能に気付くことがあるかもしれません。
自分自身を内省的に突き詰めていくと、「ヨガ」や「禅」という話になるわけですが、その話はまた今度…
というわけで、大自然の中で自分自身を俯瞰的に感じ取るスキーというものの中に「禅」的要素を感じたりして、改めて「スキー楽しい!」と思いました。