真実と善と美

 日常の中で、見たり聞いたりした事について書いています。

九州〜しまなみ海道〜能登半島 ツーリング まとめ

 8月10日 am7:00 新潟の自宅を出発
 大阪南港へ向かいました。

相棒は Harleydavidson softail fatboylo
 キジマのミーティングキャリアを取り付けて、そこに所謂ホムセンBOXを荷締めベルトでくくりつけて、中にはソロキャンプギアを入れました。サドルバッグとノースフェイスのバッグには着替えとか色々。
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この日は北陸自動車道を使って大阪南港へ向かいました。米原辺りまで全然暑くなくて涼しかったけど、車が混み始めるとともに、都市部に近付いたせいか、段々と暑くなってきた。

 阪神高速は地名も方向も分からない身としては スマホのナビは必須だった。特に音声は助かった。ヘルメット用のスピーカーイヤホンを取り付けていって本当に良かったと思う。
 距離は全然見てなかった。確か610キロ位。

 港に着いたのは16:00
17:55発のサンフラワー霧島で志布志へ向かいます。
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 バイクの搭乗は20台位だったかな?
 船室はツーリストを選んだ。

 隣の青年は志布志に着いたら鹿児島港まで移動して、そこから屋久島へ向かうんだって、大きなバックパック持ってたなぁ。9月で就職浪人が終わるんだって。大阪から東京へ引っ越すとか…その前の屋久島チャレンジ最後のチャンスなんだって。
 屋久島楽しめたかなぁ?

 船内はとても混んでた。乗船したらさっさとお風呂に入ってレストランに並ぶのが常識だね。

 これから自動運転自動車の開発が進むとカーフェリーの乗客も減るんだろうな。
 カーフェリーはツーリストの様なプランが減ってホテルの様な快適さを売りにしたプランが増えてきそうだよね。

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 8月11日 8:55に志布志到着予定だったけど、20分位遅れたかな?
 バイクで下船する時はテンション高かったなぁ。
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志布志から海岸線を辿って鵜戸神宮へ向かったけど、工事の為に通行止めとかあって、道を間違えて1時間弱ロスしたかなぁ?

 しかし宮崎はどこまで行っても田舎で何も無い。本当に「どげんかせんといかん」て言わざるを得ないよね。本当に何も無い田舎で一番カラフルなのは政治家の看板ね。
 地方創生と言って何も無い所にお金撒くのももったい無いよね。コンパクトシティ構想を本気で考えた方がいいかも。

 鵜戸神宮に行こうと思ったのは、自分がやってる剣術の柳生新陰流の源流である、陰流を創った愛洲移香斎所縁の地なんだよね。
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でも、鵜戸神宮では陰流のキーワードはこれだけ…
海の青さと山の緑と社殿の朱色のコントラストがとても綺麗だった!
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 帰りに売店で美味しそうなジュースを買ったんだけど、これ新潟では見ないなぁ。マンゴー味はここだけなのかな?美味しかった!
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売店の奥で一休みさせてもらいながら、おばちゃんとお話ししてた。店の奥には東国原知事のキャラクター看板が寂しげに立ってたよ。
 そういえば宮崎来て鳥を食べなかった!!

 鵜戸神宮から海岸線を宮崎に向かって走った。
 本当に海が綺麗!なんでこんなに青いの?
 樹木もトロピカルでとても南国気分だった。
 あと、びっくりしたのが、サボテンが地植えで生き生きしてる事。新潟では見れない光景だね。

 宮崎市のシーガイアへ続く有料道路もとても気持ち良かった!
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 宮崎市を過ぎた辺りからこの日のキャンプ設営場所を探し始めた。日向市に良さげなキャンプ場があったのでとりあえずそこを目指した。

 16:00頃に日向市サンパークオートキャンプ場に到着して、管理人さんに伺ったら空いているので利用できますとの事。良かった!

 すぐ近くに温泉があって、本来ならば団体さんのための割引券を管理人さんが特別に分けてくださった。ありがとうございます!

 不慣れな設営で時間はかかるし、あたふたしてたけど、なんとかうまく設営出来た。
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 この日の夜は暑かったなぁ。テント内にバッテリー式の扇風機が要るわ。

 8月12日
 この日は宮崎、熊本、大分は雨予報で、雨雲レーダーを見ると黄色いエリアが阿蘇にかかる予報。

 なるべく雨雲が阿蘇に差し掛かる前に向かおうと思い、急いで撤収、移動したけど、天気予報は刻一刻と変化し、高千穂峡付近で本格的な雨に叩かれ始めた。

 雨の高千穂峡歩いてももったい無いのでパス。

 阿蘇へ向かった。
雨は晴れない。晴れる見込みもない。諦めてとにかく阿蘇のど真ん中を走って大観峰へ向かい、やまなみハイウェイへ向かう事にした。ラピュタの道もまた今度という事にした。
 なぜなら雷も酷かった。草千里近くでは何もない平原に「ここに雷落としてください」と言わんばかりの俺。
 稲光が強かったなぁ。

 遠くまでは見えなかったけど、とても素晴らしい道!雨煙か尚更神秘的だった。

 大観峰は雷雨の為にスルーした。この天気では小観望な感じだろうと思ったわけ。

 雨による体力の消耗と、装備の雨ダメージの心配とで、とにかくこの日は目的地である大分ベース(妻の実家)へ向かう事に専念した。

 長者原は車で行った事があるので、最短距離の久住高原を走った。こちらも車で来た事はあるんだけど、バイクで走りたかったんだよね。
 巷ではやまなみが定番だけど、この久住高原もとても素晴らしいよ。
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それにしてもとても寒かった!
8月にこんなにブルブルする程寒い思いをするとは思わなかった。

 ちなみに久住高原の赤川温泉はオススメです。ここは有数の硫黄温泉。白濁のお湯で何日経っても身体から硫黄の匂いが消えない。
 温泉好きは立ち寄るべき!

 俺も大分県民になりつつあるなって思ったのは、久住から大分市内の妻の実家までナビ無しで行けたって事ね。「あーこっち行くと"わったん"ね〜」とか思いながら走ってた。
 14:00頃大分ベース(妻の実家)に到着したんだけど、妻と家族みんなは大分駅ビルへ買い物へ出かけてて、ずぶ濡れの俺は大分市内に放置されたわけで…

 持ってきた雨具は16歳の時に普通自動二輪を取った時期に買ったので、もう20年以上使ってるんだよね。
 でもこの雨具は「晴れ合羽」でこの雨具を持ち出してツーリング出かけても必ず雨に当たらなかったんだよね。だから今回が20年で初めてちゃんと合羽を使った。しかし防水機能はサッパリ無くて、ぜんぜん使えなかった。きっと晴れ合羽としての寿命が来たんだなって思った。
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 バイク用の雨具を探しに大分市内を走ったけど、バイク用品店はどこもお休みでただ彷徨っただけだった…

 妻の実家でお世話になります。

 温泉が身に沁みたね。
 妻子に会えたのもホッとした。

 バイクの長旅って重大な交通事故のリスクも含んでいるから、とにかく妻子に会えたのは嬉しかったね。

8月13日
 翌日もホッとしたひと時を過ごさせてもらいました。
我が子と我が子の従兄弟の寝姿見て疲れが癒された。
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 8月14日
 この日は5:00に大分ベースを出発して佐賀関へ向かいました。

佐賀関 佐伯港を7:00に出航するカーフェリーで愛媛県三崎港に向かいました。

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 船に乗りながら吉田拓郎の「唇をかみしめながら」を聴いてたらなんか感謝の気持ちで胸が一杯になった。

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 お義父さんとお義母さんは温かく迎えてくれて、色々と心配をしてくれて本当にありがたいと思った。妻と妻の両親に感謝!

 三崎港に着いたのは8:10頃。佐田岬から伊予に向かって走りました。
 この道はとても気持ち良かった!そして佐田岬から伊予に向かう海岸線はとても綺麗で気持ちよく走れた。

 今治からしまなみ海道へ向かった。
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ここは自転車の楽園!本当に気持ちの良い道だった!自転車の様にバイクのエンジン音を消し去って風の音だけ聞きたいと思った。

 しまなみ海道を渡りきったら山陽道は要所要所で大渋滞!
 福山SAで尾道ねぎラーメンを食べた。
美味かった!
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 この日は山陽道は込み込みでしかも所々雨予報でヤバ目だった。大渋滞は翌日も続く見込みだった。
 色々と迷ったけど、一気に山陽道を突っ切ってレストハウスがある多賀SAまで向かうことにしました。
 渋滞のすり抜けは神経使うし、夜の高速は体力を消耗する。

多賀に到着したのは20:00頃だったかな?早速レストハウスへ行こうと思って、場所がわからずネットで調べたら、宿泊は満室!ガビーン!!この疲れた身体はどこで癒すの!?と思いつつ、とりあえず受付へ。

 ホテルの客室の様な所は満室で、仮眠室は空いてるとの事。助かった…

 仮眠とお風呂はセットで、6時間で850円。延長してもOKで、要するにお風呂入ってベットで翌朝までゆっくり眠れるわけです。

 とても良かった!大分への里帰りの帰りにまた使いたいと思った。


8月15日
 朝起きてSAでコーヒー飲みながら今日の予定を考えた。
 まっすぐ帰ったらその日のうちに家に着けるんだけど、まだ日にちに余裕があるのと、もう一泊キャンプしたいのと、とにかくどっか走りたいという気持ちがあって、能登半島を走る事にしました。

 金沢東ICまで高速使って、降りたのが8:00頃。そこから千里浜なぎさドライブウェイに向かいました。

 砂浜の道は世界で3つしかないそうで、とても珍しいそうだ。
・ バイクはスタンド立てるとズブズブ沈むので、停めたければ板を持参したほうがいいみたい。
 ・砂が乾いている所は締まってないので危険。
 でこぼこがあるのでスピード注意。
 ・海水浴客が沢山いるので飛び出し注意。

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初めてで少し緊張してたのと、とても混んでたので、出来ればもう一度、今度は人があまりいない時期に行きたいなぁ。

 新しい感覚で気持ち良かったー!

 千里浜よりなるべく海沿いを辿って能登半島最北端を目指します。

本当に海が綺麗だった!

 新潟と同じ日本海なのに、新潟の日本海は「ど演歌」で能登の日本海は連続テレビ小説の「まれ」のオープニングの様に抜ける様な爽やかな空と海だ!
 海の青さは日南海岸に負けていない!

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 千枚田は意外と感動がなかった。
 棚田を見慣れてるから?棚田が意外と小規模だった。水を張った直後や稲刈り前に行くと綺麗かも。

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能登半島の距離感が全然無くて、どのくらいの時間がかかるかなんてナビで言われてもサッパリ感覚が分からない。
 とにかく突端を目指して走りました。

 道は山の中を入ったり海岸線を走ったりな道。 気持ち良かった!

14:00頃、能登半島最先端の禄剛崎灯台到着。

 近くの道の駅狼煙にバイクを置いて10分位急傾斜の丘を登ります。
 この一週間のツーリングで最も暑くて汗かいた所だったよ。
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ここは日本列島の中心でもあるんだって。
へー。
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 この先にも能登半島最先端を自称する岬があって、ランプの宿がある所なんどけど、変な観光地化が進んでてガッカリな感じ。
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 変な方向に進んでる…

パワースポットとか言って、流行り廃りを売りにすると長続きしないよ。

 あと、青い洞窟へ行くのにお金取るのはわかるけど、なんの変哲もない展望テラスと、ただタイルを敷いた小さな小道を歩くために500円は損した気分になる。

 売り方が下手だと思うわ。

 目的の一つである能登最先端に行けたので、ここからこの日のキャンプ場を探しつつ走り出す。

 15:30 この日は見附島キャンプ場にキャンプを張る事にしました。

  キャンプ場の隣にある国民宿舎「のと路荘」で受付。
 ここのキャンプ場は予約受付が無くて、基本当日受付で助かった。
 「のと路荘」の温泉もキャンプ場利用者は17:00迄利用できるそうで、良かった!

 サイトは枠が無く、自分でいい所を決めて自由に設営してOKだそうです。

 海水浴も出来て、釣りしてる人もいるしとてもいい所だった。
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8月15日
いよいよ長い旅も終盤です。

この日は8:15に見附島キャンプ場を出発し、帰途につきました。

途中、能登島を巡ってきました。
繰り返し、本当に日本海と思えないくらい海が青い!空が高い!
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七尾から能越道に乗り、北陸自動車道を使って我が家へ向かいました。

 これだけ長く走り続けると、新潟県に入った瞬間「にいがたー!!」って叫んじゃうね。
 テンション上がった。

見慣れた景色を見てると嬉しくなってくるし、帰って来たー!って思う。

17:00我が家到着。

長い旅が終わりました。

 長いバイクツーリングは交通事故のリスクが高い。もしかしたら命に関わる事故にあうかもしれない。そう思うと、「無事に帰れて良かった」と心から思う。

 今回の旅は主に海沿いを走ったわけだけど、日本が島国と言われるように、日本はつくづく海の国なんだなって改めて思った。
 色んな海があった。小さな漁村や大阪港の様な巨大な港、海と陸が融合した瀬戸内の美しい景色。生活感が染み付いた海。果てしない太平洋。

 繁栄する都市には必ず港があるし、港がある街は海から見た景色が一番美しいと思った。

 色んな所を巡ったけど、まだまだ行ってみたい所は沢山あるし、国内だけでも知らない文化は沢山あるってわかった。

 そして、様々な所へ行って「感動する」って大事なんだと思ったし、我が子にも沢山旅をして欲しいと思った。

 また旅に出たい。



 行く前から、そして旅の道中に、道中の安全を祈念してくれた皆さんに感謝します。

親切にしてくれた人、声かけてくれた人、俺のバイクの写真を撮ってた人、旅で出会った人達に感謝します。

 大分の家では妻の両親が色々と気遣ってくれてありがたかった。またもやお義父さんと飲み過ぎてしまったが…


そしてこのような旅を最初に提案して、背中を押してくれた妻に感謝。

ありがとうございました。