今年も中学校武道授業が終わりました。
中学生は毎年5月に行われる演武会を観て、やりたい武道授業を選択します。柳生新陰流と穴澤流は再選択率が高く、1年生の時から3年間選択する生徒が多いです。そして理由はわかりませんが、女子の比率がとても高いです。3年生は30人中24人が女子でした。
再選択は大変ありがたい事です。「またやりたい」と思って来てくれる生徒は、やはり能動的です。教える方としても、やっていてとても楽しいです。
そして、全学年を通して圧倒的に女子の理解度が高く習熟度が高いです。
何よりも楽しげに授業に取り組んでいる所がとても良いと思いました。
生徒達に教えると同時に、大いに自分自身の稽古にもなります。
この武道授業の期間中に生徒達に教えることは、初歩にして最も大事な部分です。
自分自身も、授業をやりながら、大事な事は多くの刀法を覚えることよりも、基本の精度を高めることだと再確認させられる毎日でした。
武道授業中に「かんぽ剣道大会」にて開会式で柳生新陰流の組太刀を披露する機会があって、県内の大勢の剣道の先生方から、鍛えた鋭い目で視線のシャワーを浴びるのですが、後に聞いた所、大変多くのお褒めの言葉をいただいたようです。
武道授業の賜であります。
この武道授業には数ヶ月にわたって準備してくださった学校教育課と、準備に携わった多くの方々、授業を円滑に進める為に、日々の準備と点検を弛まぬ緊張感をもって行ってくださった市役所職員諸侯。
私が武道授業の為に職場専念義務を免除されている間、助けてくださった先輩や職場の皆さん。
大変多くの方々の助けを得て円滑に行うことができました。
生徒達は楽しく有意義な武道授業を受けることができたと確信しています。
武芸とは相手と戦い争うものではなく、仁愛を以て他者との調和を醸し出すものであることを、一片でも解ってもらえると嬉しいです。
大変ありがとうございました。
感謝!