先日、人生初の人間ドックに行ってきました。身内に病気が多いので、念のために脳ドックも追加してきました。
脳外科の専門医の先生による診察。
何だかベテランでやり手な感じの年配の先生。
一通り手を上げたり下げたり…脚上げたり下げたり…
事前の問診票で書いた、時折発症する側頭部の頭痛について、先生が「分かった!俺は分かったぞ!その頭痛の原因が分かった!」と…
原因はストレスと疲れと猫背だそうです。
で、肩と首の血行を良くする為の腹式呼吸のやり方を教わってやってみると
「君、ただ者じゃないな!?何やってる!?」
と聞くので「武芸を、太極拳をやっています。先生鋭いですね!」と言ったら、「やっぱりなっ!そうだと思った!俺は何でもわかるんだ!」と喜んでました(笑)
健康な人の(青梅さんという人のMRI写真を終始見せられた)頭を先ずは見せられ、説明をうけ、「さぁ行くぞ!あんたの写真出すぞ!行くぞ〜行くぞ〜…/はい、ドーン!!と言って自分の画像を見せられる。
何回かこの繰り返し。
結局頭の中に問題はなくて良かったです。
最大の山場は胃カメラです。
人生初の胃カメラ。職場の胃カメラの先輩方から苦しい思い出を沢山聞かされてきたので無用な不安が頭を満たしていました。
喉に麻酔をかけられてしばらく待機している間、看護師さんが優しくフレンドリーに話しかけてくれて、部屋にはオルゴールの音楽が絶えず流れていて、一生懸命に患者をリラックスさせようという試みが逆に緊張感を増してきました。
胃カメラ検査を行う部屋に通されると、竹内まりやさんの曲が流れていて、CDジャケットが壁の飾り棚に飾ってあって、医師の趣味なのかな?と思いました。
準備をされるがままにされていると、竹内まりやさんが「毎日がスペッシャ〜ル」と歌ってて、「今日が特別スペシャルだよ」と思って聴いてました。
いよいよカメラを飲み込む段に来て、今度はまりやが「涙な〜ど〜みーせないー、強気な貴方を〜」とか歌ってて、こっちは初めてカメラを飲み込む苦しさに涙目になってて、あまりのタイミングの良さに「ワザとかな?」「狙ってんのかな?」と思ってしまった。
飲み込んでしまったら後は全然苦しくなくできました。医師によると上手でしたとの事。
やってみてわかったことは、兎に角リラックスして力を抜くこと。何度も医師と看護師に「力を抜いてくださいね〜」と言われるんだけど、本当にそれに尽きる。上手に力を抜くと楽になることが良く分かった。
中村天風先生の言葉を借りれば、苦しいのは自分じゃなくて自分の喉、食道という事をよくよく自覚することが大事だと思った。決して自分が苦しいのではなく、自分の体が苦しいのだと….
胃カメラの所見をお聞きして、今話題のピロリ菌もいなそうだということだったけど、身内に胃がん患者が二人いる事と、子どもの頃から実家の井戸水を飲用していたこともあるので、血液を利用したピロリ菌検査もお願いしておきました。
職場の補助金をフルに利用しても、尚高額な検査代金を払ったけど、身体をよく診てもらって良かったと思いました。
今は予防医療が注目されているけど、大事だと思う。
健康であることが当たり前でなく、健康的に過ごしてても病気になったりするから、たまには身体を調べることも大事ですね。
兵法を学ぶ目的は、心にも身体にも自在を得る事なのですが、「自分は病気にならん。なっても治る」と思ってればそうなるという自在さを身につけるべく、健康に留意すると同時に兵法も頑張らねばと思う今日この頃です。