真実と善と美

 日常の中で、見たり聞いたりした事について書いています。

転職する事

 職を探す事について少し考えてみました。

 今の職に就く前は色々と仕事をやっていて、でも安定的に継続した仕事をしていたわけではないので、「フラフラしていた」と表現した方がいいかもしれません。

 正規雇用ではなかったので、採用試験の勉強をしたりハローワークに通っていた時期が長いです。

 当時は正規雇用で採ってもらえない焦燥感や不安感から結構ストレスを抱えていました。

 結局今は安定した仕事に就いていますが、落ち着いて当時を振り返ると「あんなに不安に思う事無かったな」って思うんです。

 それは何故かと言うと、職探しをしていた状況から抜け出して、今までを俯瞰的に見えるようになって、当時の不安の要素が結構曖昧だったことに気付きました。

・自分の求める職に就けないのではないか?→
最初からやりたい事をやるのは難しいですよね。やりたい事をやる為の学びを得る為に、又は資金を得る為に取り敢えず違う仕事をしたっていいし、仕事の外でやりたい事に取り組んだっていい訳ですよね。
 或いは働きながらやりたい事を探せばいい。


・生活に十分な報酬が得られるだろうか?→
生活レベルを落とせばいい話ですよね。最初は精神的にキツイかもしれないけど、不幸になるわけじゃないです。自他を比べて得られる幸福感なんて幻だし、いくらお金があったって幸せにはなれないです。

・初めてやる仕事、自分には出来るんだろうか?→
最初から出来る人はいないですよね。恥をかいたり情けない思いをしたりしながら、徐々に出来るようになって行くものではないでしょうか?
 新卒者は全員初経験ですよね、そんな人を社会経験のある人はどんな風に励ますでしょうか  ?



 昔、無職で何にもしていない時に、叔父に教わった事があります。

「 自分の生活レベルをどこまで下げられるか試してみると、自分の限界が分かる。そうすると生活に対する不安や恐れなどが無くなる」

また、ドバイの不動産ビジネスで成功し巨万の富を築いた人が、砂漠からドバイのビル群を眺めながら言っていました。

「砂漠しかない何も無い所から今の富を築き上げた。それら全てを失っても、また最初の砂漠に戻るだけだ」と。


 物や生活に対する執着を手放す事で、もっと楽に生きてゆけるのではないでしょうか?
 家族を養っていく事、仕事の事、世間体、もっと楽に考えられそうな気がします。

 働くって苦行に思うかもしれません。でも、只々毎日心身削って働いているのではなく、その中で人との出会いがあったり、経験の積み重ねがあったり、ストレスに強くなっていく自分がある訳です。 歳がいくつであれ、働く事で知らず知らずに成長していきます。
 新しい職を得る事は新しい成長のチャンスを得る事です。

 この様な考え方の人が増えたら、ハローワークもあんなに重苦しく堅い雰囲気ではなく、新生活に期待を寄せる人で溢れる不動産屋さんみたいに、明るい雰囲気になるのではないでしょうか?
 
 私には妻子がありますが、たとえ今の職を失って生活レベルを落とす事になっても、前向きに職探しをし生活してゆけるでしょう。

 どんな時も前向きに明るく臨むことが幸せの要諦ですね。