真実と善と美

 日常の中で、見たり聞いたりした事について書いています。

ウクライナをグチャグチャにした人達

 ウクライナ情勢が混迷していますね。この戦禍で沢山の市民が難民となって、死傷者が日々増えています。家を失った人や家族と生き別れた人のインタビューは心を締め付けられます。

 まずは戦闘が収束し、復興に向けて歩み出す日が来ることを祈るばかりです。

 それにしてもなぜこのような事態になってしまったのでしょう?

 

 日本は米国の属国なので米国の主張通りの報道しかされませんが、私はこの戦争の責任は米国合衆国とゼレンスキー大統領の責任に他ならないと思います。

 

 ウクライナは歴史を遡るととても複雑な経緯がありますが、近年は米国民主党内政干渉が著しく、表に裏に米国民主党の政治家や新保守層、いわゆるネオコンサバティブ、投資家であり政治活動家のジョージソロスの名前がチラホラ出てきます。

 

 2014年に起こったマイダン革命は、親ロシア路線を強固にしていた当時の政権を打倒する為にアメリカの手引きで市民運動が勃発し、政権を転覆する事態となりました。

 これは選挙で正当に選ばれた大統領を、暴力をもって引きずり下ろす実質的にクーデターでした。キエフの街は荒廃したそうです。

 親米政権になったウクライナは、閣僚も外国人で固められ、実質的に米国の傀儡政権へと陥落しました。

 

 ロシアに生活も文化も近しい東側の人々は、ロシア語を禁止されたり、ウクライナ国内のロシア人が殺害されたり、シェノサイドと言われてもおかしくない様な犯罪が横行しました。後にクリミア、ドネツク、ルガンスクは独立に向けて動き出すことになります。

 

 この当時ウクライナ内政干渉していた米国民主党議員らはトランプ大統領の登場で一時期ウクライナ情勢から姿を消すことになります。

 バイデン氏の次男のハンター·バイデン氏は2014年から16年までウクライナ天然ガス会社プリスマホールディングスの取締役を勤めていましたが様々な疑惑があり、当時の副大統領のバイデン父が強引にもみ消すなどして疑惑に疑惑を重ねました。これについて調査を指示したトランプ氏は内政干渉だと因縁をつけられました。

 

 後にジョーバイデン大統領の登場で内政干渉をしていた民主党の面々は息を吹き返します。

 

 ゼレンスキー大統領は元俳優で「国民の僕」という、教師がひょんな事から大統領になるというドラマで一躍人気者になり、そのまま「国民の僕」という政党を作って大統領に立候補します。選挙中は汚職反対、武力による問題解決反対、対話重視等々耳さわりの良い言葉を連ねて躍進しますが、政策に具体性がなく、理想論ばかりで反対派は懸念していました。

 懸念の通り、大統領になったあと、掲げていた理想は引っ込み、思うようには行かず、支持率は25%にまで落ち込みます。

 選挙戦から様々な面で方針転換し、公約違反ではないかという程酷い有り様で、ロシアと西側の間でバランスを取るような事を言いながら、実際は米国やNATO(西側の軍事同盟)加盟に舵を切っていきます。NATOに入るということは、ウクライナ国内に米軍基地が設けられ、モスクワの鼻先に米国のミサイルが突きつけられるということです。然るべくしてロシアとの関係は悪化の一途を辿り、この間ロシアは何してたかと言うとウクライナの親ロシア地域を養護し、NATO進出を食い止めるためにドネツク、ルガンスクに外交権を付与する働きかけをしていたのです。

 こうして大統領の資質もなく、リーダーシップもない人気俳優は米国や親米オルガルヒの傀儡となり、ウクライナをグチャグチャにして、挙げ句の果てにロシアに決して勝てない喧嘩を売りまくり、遂にはプーチン大統領をキレさせてウクライナを戦場にしてしまいました。

 日本は米国の属国ですから西側寄りの情報しか入ってきませんけど、ウクライナでは、ゼレンスキー大統領が刑務所に収監されている犯罪者や実質テロ組織であるアゾフ大隊にまで銃を配り、ロシアと戦えと言って野放しにした結果、犯罪者達は国内で略奪や強姦を繰り返し、国民はロシア兵より犯罪者から逃れるために避難しているという報道もあります。

 

また、WHOは

ウクライナ国内にある病原菌の研究施設から病原体を国外へ避難すべしと忠告を行ったにも関わらず、国連ではいつの間にかロシアが施設を狙っているというトンデモな嘘が重大な懸念事実として問題視されています。

 

 この様に一つであるはずの真実も二通りの真実になっています。

 

 スイスやフィンランド等、国提をひっくり返してまでウクライナに武器の供与を申し出たり、ロシアと親和性が高く、常に対話で問題を解決してきたドイツも補正予算で1000億ユーロもの軍事予算を積み増ししてウクライナ情勢に対応しすることになりました。世界がまたしても東西冷戦に逆戻りしているようです。

 

ここからは私の考えですが

 日々戦争被害者を出し続けるウクライナ情勢ですが、一刻も早く戦闘を終息させなければなりません。その為には武装を解除して、ゼレンスキー大統領が自ら退陣し、NATOへの不参加を表明し、ロシアとの停戦協定を話し合うべきです。米国の言うことに耳を貸してはいけません。国民の生命を第一に考えるべきです。日本が太平洋戦争で多くの死者を出したのは、今のゼレンスキー大統領のように義憤に訴え、戦いを止めなかったからです。日本とウクライナの決定的に違うところは、日本は武器も燃料も枯渇して戦争を継続することが決定的に不可能な状態に追い込まれたわけですが、ウクライナは湯水のように武器や物資が周辺国から供給され続けています。従ってまだまだ戦争を継続することが可能なわけです。

 

この戦争で誰が得してるかと言えば

2014年の政変から勃興している親米のオルガルヒと米国のネオコンウクライナの利権を吸い上げている米国民主党議員ではないでしょうか。今は荒廃しているウクライナですが、ウクライナ国内は世界の軍備品在庫大売り出し状態です。軍需産業で得している人は沢山いることでしょう。

 

 米国の狙いはプーチン大統領の失脚とロシアの弱体化。そして東欧のアメリカ化です。ウクライナはそのとばっちりを受けているわけです。

 

 資金と武器だけ支給され、死ぬまで戦い続けるウクライナ人は何のために戦うのでしょうか?国を守るために白旗を挙げることだって清廉で誇らしい国の守りかたの一つでもあると思います。

 

世界が二分される前に、ウクライナが第二のベルリンになる前に早くこの戦争が終わることを祈ります。